高齢者施設での作品から。

高齢者施設での作品から。
ここに紹介します絵、とても素敵と思いませんか。
色がカラフルでダイナミックさが素晴らしいです。
画像では濃淡がわかりづらいのですが、実際に観ていただくと筆圧の強弱によっての濃淡がとても素敵です。
実は、この作品を仕上げられた方は、認知症でほとんど喋られない、自己表現も難しい方です。

今回、僕の「創作の時間」にご参加いただき、絵を描くことの説明から始めたのですが、ほとんど反応無しでした。
それでゆっくり、じっくり今回はクレヨンを使ったのですが、その画材の色から説明しました。
当初、クレヨンを持つことも困難でしたが、手を添えてあげることから次第にご自身で持てるようになりました。
そうして今度は色塗り。手に力がないため思うように塗れない。
そこでわずかな面積を塗っていただき、そこからのスタートです。
お声をかけさせていただいてもほとんど反応もなくコツコツでした。
それが40分くらい経った頃、ご自身が小さな声で色の名前を言われたのです。感動しました。
そこからは、どんどん色塗りもうまく行き90分経った時にはこのように完成しました。

終わり間際、とっても素敵な笑顔を見せていただきました。

美術の理解(アートを通して創造教育を)

創作の時間とは、自由な線を描く。自由に着色する。そのことは、誰からも指示をされることなく、自らの力で仕上げる。 仕上がった作品が褒められることが嬉しい気持ちとなり、自信に繋がる。 作品を仕上げることで主体的な動きができる。 現代は、情報化社会。そのため、どうしても受け身になってしまう。それは、幼児から子どもの教育に悪式ことだと考える。そこでアートは、それらを払拭させることができると確信している。

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