障害者とアート

障害者とアート。
ほとんどコミュニケーションがとれない彼がレッスン当初に僕に伝えたのが「今日は、いつもと違うものが描きたい」でした。
そこで考えたのが、秋にちなんだもの。
キノコ、秋刀魚、栗を持った猿です。
「写真を見て描く?」と聞けば「いいえ」のみ。
なので、キノコを描くとなれば僕がキノコのスタイルを見せ、秋刀魚になったり、猿になったり(笑)
僕のその姿、様子を見てくれて声を出して笑ってくれました。
そこで仕上がった作品はこれで、とっても楽しい絵として完成しました。(モデルもたいへんだ~ぁ)
まだまだ色を多く使うという意識は薄く、奥行きどころか背景がない。
少しでも手本を見せると「わかりません」という答えしか返ってきません。
今は絵が描ける楽しさ、絵を描く楽しさを、表現する楽しさを認知してもらい、笑顔になってくれることだけを考え取り組んでいます。
その成果としてこの1年と半年、大雨警報が出ていても一度も遅刻、欠席をしていません。素晴らしいです。
毎回、教室に入ると同時に「水彩をしましょう」と笑顔で話しかけてくれます。後にも先にも自分から言える言葉はこれのみです。

美術の理解(アートを通して創造教育を)

創作の時間とは、自由な線を描く。自由に着色する。そのことは、誰からも指示をされることなく、自らの力で仕上げる。 仕上がった作品が褒められることが嬉しい気持ちとなり、自信に繋がる。 作品を仕上げることで主体的な動きができる。 現代は、情報化社会。そのため、どうしても受け身になってしまう。それは、幼児から子どもの教育に悪式ことだと考える。そこでアートは、それらを払拭させることができると確信している。

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