あの時から僕自身、美術教育に対し、どのように変わったのだろう。

2019年に訪ねた作品展。

高槻市立第三中学校 美術デザイン部 作品展
先日、招待をいただき訪ねました。
このクラブの指導をされていらっしゃいます児玉先生。
その指導ぶりは、中学生の域を越して一人のアーティストを育てていらっしゃいます。
公立の中学校ですから3年間在籍し卒業をしてしまっても、クラブ全体のクオリティが下がらないのが素晴らしいと思います。
先生に話を伺うと「最近の学生は美術離れが激しく、クラブというと体育会系に行ってしまいがちです。美術部として学生を集めるところから苦労がいります」とのこと。
作品を作るのに決して材料は購入しない。
学校から出た、トイレットペーパーの芯、保健室で使っていたボウル、耐震補強工事で出た廃材などを利用されています。
本当の美術教育は、こういったところにあって、材料から吟味し、それを観て触れることから想像を膨らませ、創作を始め、作品を作る。
児玉先生(担当の教諭)の言葉で印象に残ったのは、「本当の美術教育をするには、授業時間だけでは、ぜんぜん足りない。どこの学校にも美術クラブがあるはず。その美術クラブが頑張るべき」。
毎朝6時から学生自ら考案したデッサンの朝練。
この作品展を開催しているギャラリーは、先生個人の自費です。
今回含め、何度も観させていただいたこのクラブの作品展は、学生たちのとても素敵な創意工夫を観させていただき感動でいっぱいでした。

美術の理解(アートを通して創造教育を)

創作の時間とは、自由な線を描く。自由に着色する。そのことは、誰からも指示をされることなく、自らの力で仕上げる。 仕上がった作品が褒められることが嬉しい気持ちとなり、自信に繋がる。 作品を仕上げることで主体的な動きができる。 現代は、情報化社会。そのため、どうしても受け身になってしまう。それは、幼児から子どもの教育に悪式ことだと考える。そこでアートは、それらを払拭させることができると確信している。

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