美術教育の理解

よく勘違いされるのは、美術作品はモチーフに対し忠実にそして美しく描かなければならないと考えがちです。
教育の現場では、評価しなければならないということから、尚更です。そういうことが美術教育を理解する上で正しいのでしょうか。
その思いから、特に幼少時に於いては、アートと向き合って不向きな規則や個性を伸ばすために隔たりとなっている概念は排除することで、自身が思うがままの線を引く、着色する。粘土であれば、ひらめいたことをストレートに細工する。などなど自身のスタイルを否定することなく、思う存分に心の中にあるものを表現することがとても大切だと考え、現在行っているアートの取り組みは実行しています。
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この日のT君は、いきなり粘土がしたいと言われたことから、粘土工作をしました。
作りたいものがいっぱいあって、自身の心の中は入り混じっていたことでしょう。「カブトムシを作った」「ダンゴムシができた」などなど創造がいっぱい湧き出て、いろいろなものができました。そうして今度は、自身に粘土をつける茶目っ気さも本人にとっては、とても楽しかったようです。
その楽しさは、言葉にしていっぱい語ってくれました。
その後、絵が描きたいという願望から、画用紙と色鉛筆を渡したところ、いきなり画用紙の紙面が色鉛筆で爆発。でもそれでは物足りず、24色の色鉛筆を全部掴みたいのだけど、手の大きさから持ちきれない。それでも何とか工夫して持とうとする考えは素晴らしいと思えました。そうして描き上げました。これら一連の行動(創造)は、自身の考えがいっぱい盛り込んで、T君にとってはとても素晴らしい経験となったことと考えられます。これからも本人が望むことを限りなくチャレンジしてもらう考えです。

美術の理解(アートを通して創造教育を)

創作の時間とは、自由な線を描く。自由に着色する。そのことは、誰からも指示をされることなく、自らの力で仕上げる。 仕上がった作品が褒められることが嬉しい気持ちとなり、自信に繋がる。 作品を仕上げることで主体的な動きができる。 現代は、情報化社会。そのため、どうしても受け身になってしまう。それは、幼児から子どもの教育に悪式ことだと考える。そこでアートは、それらを払拭させることができると確信している。

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