障害者とアート
カエルの図鑑ができそうな勢いで描いている。
僕が何も言わなくても絵の具、筆洗の水、パレット、筆が綺麗に並んでいる。
少しでも配置が違うといきなり修正。
この日は、ずっと話しながら描いている。
きっと歌っているつもりなのかも。
それは、眼が笑っているから。
細かいところまで眼が届くようになり使う色も増えた。
それは、描くという体験がもたらした技だと考えられる。
描くことで彼の心の中で変化があり、それが僕には、上手く伝わらないが満足感、達成感が満ちているのだと思われる。
そして、彼にとって一番は、水彩画が描けること。
それが、彼にとっての社会に積極的に関われる手段だと考えられる。
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